【無線機】の特徴は?メリット・デメリットをご紹介
無線機・トランシーバーにはそれぞれ多くの魅力が詰まっており、携帯電話よりも優れている部分はまだまだたくさんあります。これから無線機・トランシーバーをレンタルする場合には、どのような特徴やメリット、デメリットがあるか確認しておきましょう。
特定小電力トランシーバーの特徴を知りたい
無線機・トランシーバーを初めて使う人は、どのような特徴があるのかを見ておくことが大事です。
基本的に無線機には3種類あり、一つが「特定小電力トランシーバー」と呼ばれるものです。これは出力が小さいのが特徴で100m以内でしか利用することが出来ません。
例えば道路交通の警備をしている場合、このようなトランシーバーは非常に役に立つでしょう。距離が短いため、利用制限があるという意味においては不便に感じるかもしれませんが、メリットとしてはあまり電池が消費されにくいことです。そのため単三電池を入れると30時間ほど長持ちするため、頻繁に電池交換をする必要はありません。また重量はとても軽いため、持ち運びもとても便利になります。
レンタルをする場合には、無線機・トランシーバーを扱っているお店ならばたいていどこでも置いてあるでしょう。そのため品薄になることはまず考えにくいです。さらに、ほかのものに比べるとレンタル料金が安く、金銭的な負担を気にしている人にとっては非常に魅力的と言えます。さらには利用時に免許が必要ない点も魅力です。
デメリットがあるとすれば、通信エリアが狭いことに加えて、壁などがある場合には電波が通りにくいことです。そのため学校の運動会や道路、広場などで利用する分には良いですが、室内と室外で利用する場合には基本的に十分な性能が発揮できないでしょう。
簡易業務用無線機の特徴を理解しよう
次に「簡易業務用無線機」とよばれるものがあります。簡易業務用無線機の特徴は、特定小電力トランシーバーに比べると電波が届く距離が長いのが特徴になります。そのため100m以上の距離をあけて通信する場合には、簡易業務用無線機をレンタルするのがよいでしょう。
具体的な利用方法としては、大型のイベント会場などのようにかなり広い会場などです。また特定小電力トランシーバーのように、壁を隔てると電波が通らなくなる訳ではありません。そのため、室内と屋外でやりとりをするときもとても便利だといえます。例えば屋外から駐車場にいるスタッフに対して指示を出す場合などは非常に役に立つでしょう。
もし通信をする距離が100mぐらいの場合には、特定小電力トランシーバーと簡易業務用無線機のどちらを利用するか迷うこともあるかもしれません。迷った場合には、簡易業務用無線機を利用した方がよいです。いざという時に通信ができなくなってしまっては困るからです。
一方でデメリットにはどのようなものがあるかといえば、まず重量が重たいことです。特定小電力トランシーバーが150g程度になっているのに対し、簡易業務用無線機はおよそ300gになります。
次にバッテリーの稼働時間は10時間から15時間程度となっており、半日程度利用するならばよいですが、丸1日利用する場合には充電する必要があるでしょう。 デジタルとアナログがありますが、アナログの方は2022年で利用することができなくなることを理解しておきましょう。
IP無線のメリットとデメリットを知りたい
最後に、比較的広範囲で利用することができる無線が「IP無線」と呼ばれるものになります。IP無線の場合には、携帯電話の電波を使って通信することができますので、携帯電話の電波があるところならば自由に利用することができます。一昔前は、携帯電話の電波も人里離れた所に行くと利用することができませんでしたが、最近はかなり広範囲にわたって利用できるため、IP無線も随分と使い勝手が良くなっています。
IP無線のメリットは、数百m離れた所でも利用することが可能なことです。例えば山で捜索をする場合などはIP無線が使われることもあります。また簡易業務用無線機と比べても軽量になっており、電池の持ちが良い点は魅力になります。そのため長時間利用する場合や丸1日利用する場合には、とくに充電をしなくても利用し続けることができるでしょう。
これに対してデメリットがあるとすれば、電波の入りにくいところがあることです。昔に比べれば携帯電話の電波も随分と広範囲に広がってきましたが、まだすべてのエリアで利用できる訳ではありません。人がたくさん集まる場所や、携帯電話がよく利用される夕方の時間帯などは、通信に制限がかかることもあるでしょう。
簡易業務用無線機や特定小電力トランシーバーに比べると性能も良いことから、レンタルをする場合の費用が他のものに比べると高くなる傾向があります。
無線機・トランシーバーには簡易業務用無線機や特定小電力トランシーバー、IP無線の3種類ほどありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。それら両方をよく調べたうえで、利用する場面に応じてより使いやすいものをレンタルするのがよいでしょう。