トランシーバーが故障!?困ったときの対処法を覚えておこう
無線機・トランシーバーのレンタルは、低価格での利用が可能というメリットがありますが、故障や紛失が発生しますと、レンタル料金よりも高い金額を支払わなければならないことになってしまいます。
そこで、万が一の事態が発生した時の対処方法を紹介していきます。
故障と判断する前に確認するべきポイント
レンタル業者が貸し出している無線機・トランシーバーは、取り扱い機種が豊富な点と購入するよりも低価格で各種無線機・トランシーバーが手軽に使えるというのが、レンタル業者を利用する最大のメリットだと言えます。しかし、レンタルしている無線機・トランシーバーを紛失したり破壊させてしまうと、本体まるごと弁償することになり、レンタル料金よりも断然高い料金を支払わなければなりません。
数ある取り扱い機種からお手軽な料金で、各種無線機・トランシーバーが利用出来るというところが、レンタル業者を利用するメリットとも言えますので、こういった事態は出来るだけ避けたいものです。無線機を使用していると通話が途切れたり、電波が繋がりにくくなることもあるかと思いますが、本体が故障したと判断する前に本体の設定を確認しましょう。
まずチャンネルまたはグループやトーンがズレていないかの確認です。インカムなどは同一チャンネルでの使用が前提で作られているため、チャンネルがズレていると通話に障害が生じてしまうこともあります。
通話している場所の電波状況も繋がりやすさに関わってきます。中継器を使用している状況なら、中継器の場所を変えると繋がりやすさも改善されたりしますが、使用している場所を変えたりしながら様子を見ることで、実際に故障しているのかどうか判断が付きやすくなります。
バッテリーの寿命にも注意が必要
通話が繋がりにくい以外にも、本体の電源が入らない・バッテリーの電池が長持ちしないというのも無線機・トランシーバーを使用する上でよくあるトラブルです。ここでも、故障と判断する前にまずはバッテリーを本体から外してみて、再び接続して様子を見てください。
バッテリーの充電がキチンと出来ていないミスもよくあります。電源をオンにした状態で充電をすると、最大まで充電されず、その状態で使用して故障と勘違いされるケースも多いです。また、バッテリーの寿命は大体一年半ほどで尽きるというのも、長い期間同じ機種を利用するなら覚えておいた方が良いでしょう。
レンタルで無線機・トランシーバーを使用されているなら、返却する度に業者の方で本体のメンテナンスを行うため、バッテリーの寿命切れで困るということはまずありませんが、業者によっては一年以上継続して貸し出しが可能なところもあります。定期的にメンテナンスをしてもらっていたら問題無いでしょうが、長期間の貸し出しで、もしメンテナンスを怠ると、急なバッテリーの寿命によって業務や連絡上で困難が生じる可能性も出てくるので、出来るだけ細かな点検をする必要があります。
また、一年半を越えて使用していますと、電力維持が短くなり充電頻度が増すといったことにもなります。バッテリーの接続不良や寿命切れのトラブルも、故障と勘違いしやすいケースなので、まずは本体を入念に確認することが肝心です。
長期間レンタルならレンタル保険の加入や予備機の有無にも注目
レンタルした無線機・トランシーバーを万が一紛失してしまった場合は、業者によっては保険を用意しているところもあります。本体を落下などで故障させてしまった場合、本体価格の数割を負担するだけで済むという制度で、最大で全額保証してくれるので、長期間継続して利用するのならこのレンタル保険には加入しておいた方が無難でしょう。
特に、工事現場や道路交通整理などの職種の方は、雨の中で業務をされることもあり、不意に落下させてしまったり、雨にさらされることによって、故障させてしまう機会も多いかと思われます。無線機・トランシーバーを故障させてしまう事態に遭遇しやすい業種には、このレンタル保険は特に役立ち、万が一故障するという事態が発生しても本体価格の数割ほどの負担で済みますので安心です。
その他にも、業者によっては故障に備え予備機を同梱しているところもありますので、無線機・トランシーバーの貸し出しを希望されているのなら、予めインターネットなどでレンタル保険の取り扱いや、予備機の同梱を行っているのかを調べておけば、万が一の事態が発生しても安心です。
特に、故障させやすいような状況で使用するのなら必須とも言え、レンタル保険に加入していれば負担額の軽減に繋がり、予備機があれば業務上の連絡やその連携で支障をきたすこともありませんので、スムーズな連絡が可能となるでしょう。
無線機・トランシーバーの使用には、故障や紛失などのトラブルは付き物で、何時発生するかも定かではありません。このように保険の加入や本体の設定の確認などの対処方法を知っておくと、万が一の事態が発生しても落ち着いた対応が可能となります。