無線機レンタル・トランシーバー・インカムのレンタル業者比較

無線機が役立つときはどんなとき?無線機の特徴と利用シーン

公開日:2021/09/15  最終更新日:2021/06/14


最近では携帯電話やスマートフォンを持っていない人の方が少なくなりました。そんな時代に「無線機」が必要になることはあるのでしょうか?実は、今でも無線機が重宝される場面はいくつか存在しています。今回は無線機の特徴や無線機を使うことによるメリット、無線機が役に立つシーンについて詳しく解説していきたいと思います。

無線機とトランシーバーはほとんど一緒

「無線機」とは無線通信を行うための機器のことです。また、無線機は大きく3つのタイプに分類することができます。それは「送信機」「受信機」「トランシーバー」です。

「送信機」はその名の通り、電波を外部へ送信する機能を持つ機器のことです。一方「受信機」は外部からの電波を受信する機能を持つ機器になります。最後に、「トランシーバー」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

トランシーバーとは、無線電波の送信機能・受信機能の両方を兼ね備えた通信機器のことを言います。トランシーバーの言葉の由来は、送信機を意味する「トランスミッション」と受信機を意味する「レシーバー」という2つの単語から誕生した言葉になります。つまり、トランシーバーは送信機能と受信機能の両方をもつ「無線機」であるといえます。

さらに、トランシーバーの一種として「インカム」という無線機も存在しています。このインカムとは、「ヘッドセットを備えているトランシーバー」だといえます。インカムとトランシーバーは形状以外にも決定的な違いがあります。それは、トランシーバーは基本的に発信者が1人であることに対して、インカムは発信者が複数人であり、だれでも発信できるという特徴を持っている無線機になります。インカムは複数人でのやり取りの時に強みを発揮できる機器です。

無線機を利用するメリット

ではスマートフォンが世界中で普及した中で無線機を利用するメリットについて3点ご紹介します。

まず1つ目に「1人から多数に向けて同時に指示を出せる」という点になります。電話は基本的に1対1のコミュニケーションツールです。しかし、無線機は1対n(1人以上の多数)のコミュニケーションが可能です。チャンネル(周波数)をユーザーで合わせておくことで、無線機を持っている全員に同時に発信することができ、指示を出すことが可能になります。もちろん個人や特定のグループにのみ発信することもできますが、一度に全員に発信できることが無線機の強みであるといえます。

続いて「番号などを入力する必要がなく、すぐに連絡できる」という点です。チャンネルを合わせておくことで、ボタンを押して発言すればすぐに発信されます。番号入力不要でボタン一つで発信できるのは、急を要する場面では非常に役に立つのではないでしょうか。

最後3つ目に「携帯電話の電波が入らない地域でも利用できる」という点です。地下や山間部などは基本的に携帯電話の圏外地帯になります。しかし、そのような場所であっても無線機であればやり取りが可能になります。携帯電話は電波塔から電波を受信することで通話が可能となります。そのため電波塔からの電波が届かない範囲に入ってしまえば使えなくなってしまうのです。しかし、無線機はそれぞれの本体同士で電波のやり取りをしているため使用が可能になるというわけです。一部携帯電話の電波を利用している無線機もあるので、そのような無線機の場合は注意してください。

無線機が役立つシーンは?

では具体的にどのような場面で無線機は役に立つのでしょうか。具体的な利用シーンを4つご紹介します。

まず1つ目のシーンは「大規模なイベント」です。大勢の一般の方を対象とした大型イベントでは、会場から駐車場など広範囲にわたってスタッフが散らばることになります。そんな時に無線機は非常に役立ちます。また、屋内と屋外でのやり取りが必要になることもあるため、出力が大きい無線機を使用することはもちろん、基地局を設置して電波を遠くまで届けられるように準備することが重要になってきます。

2つ目のシーンとして「小さな会場でのフリマや社内行事など身内中心のイベント」です。このような比較的小規模なイベントであっても役立ちます。この場合は大規模イベントほど大きな出力は不要です。軽い無線機やイヤホンマイクを利用することで、使用するスタッフも快適に運営に当たれるでしょう。

3つ目のシーンとして「学会や展示会などのコンベンション系」です。重役が集まるような国際会議のような場ではミスは許されません。このような場面では基地局の設置に加えて、携帯電話の電波を使うIP無線を活用することがあります。

最後に「マラソンやトレイルランなどのスポーツ大会」です。マラソンなどは活動エリアがものすごく広範囲になります。このような場合は高出力の無線機に加えて複数の基地局やIP無線を配置することになります。特に携帯電話の電波が届かないような場所であれば、通信品質確保のため、企画の時から専門スタッフに依頼するとよいでしょう。

 

今回は無線機が役立つときや無線機の特徴などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。イベントなどになれば一度に全員に発信できる無線機が非常に役立ちます。それぞれの場面に応じて必要な準備をして、円滑にイベントなどの運営ができるよう、ぜひ参考にしてみてください。

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