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違法無線機について知っておこう!違法無線機による罰則や特徴について

公開日:2021/10/15  最終更新日:2021/10/05


携帯電話を含めたトランシーバー、無線機など、電波を用いる機械は総務省が管理しています。総務省では、正常な無線通信を行うことや、電波を効率的に利用できるよう「電波法」を定めています。では、電波法に抵触するとどうなるのか、罰則はあるのかなどについて、詳しく解説しましょう。

違法無線機による罰則

国内で使用する無線機には「技適マーク」が付いていて、この技適マークが付いていない無線機は違法無線機となります。違法無線機の使用は電波法違反となり、罰則を受けなくてはなりません。

技適マークが付いていても出力をアップさせる改造などを施した場合は、違法無線機を使用したこととなり、もちろん電波法違反となります。電波法違反となる違法無線機を使用した場合は、「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」となる罰則が科せられます。

もっと重い「5年以下の懲役又は250万円以下の罰金」となる、「重要無線通信妨害罪」の摘要もあり得ます。重要無線通信妨害罪が科せられるケースは、違法無線機にて公共性の高い無線局を妨害したりすると摘要されます。

いずれにしても重い罰則が科せられますし、「つい、面白くてやってしまった」など軽い気持ちで違法無線機を扱うと、犯罪者となり得るので決して違法無線機は利用しないでください。

違法無線機の特徴

それではどんなモノが違法無線機となるのか、それを把握していないと知らず知らずのうちに違法無線機を使ってしまうかも知れません。ここでは、違法無線機の特徴を解説します。

技適マークが付いていない無線機

日本のメーカーで作られた無線機には「技適マーク」が必ず付いています。この技適マークが付いていない無線機は、国内では販売ができないからです。海外製品や、マニアが個人的に作る無線機には技適マークが付かないので、注意が必要です。

改造を施した無線機

電波をできるだけ遠くに飛ばしたいと、市販の無線機の送信出力を不正改造した場合は、もちろん違法無線機となり電波法違反となります。携帯電話が普及した現代では少なくなりましたが、昔は電波出力をアップさせた無線機を車に搭載する、パーソナル無線ユーザーが多く存在していました。とくにトラッカーが搭載する無線機は強力で、有線放送やラジオ放送に割り込んでくるほどだったのです。

無許可で無線局を開局した場合

トランシーバーや小型の無線機などは、技適マークが付いていれば無許可で使用できます。この場合でも、利用する際には「無線局の開設」を行っていることになるのです。

一方で、アマチュア無線やパーソナル無線は、総務大臣から無線局の開設許可を受けなければ利用できません。無許可で利用していると、電波法違反となるのでご注意ください。

電波法違反となる内容

電波法違反が摘要されるケースで最もわかりやすいのは、先ほどからお伝えしている「技適マーク」が付いていない無線機を利用することです。その他には「周波数の不適合」「出力の不適合」「周波数、出力以外でも禁止されている部分の改造」が、主な電波法違反となります。それでは、これらのケースを詳しく解説しましょう。

外国規格の無線機は周波数が不適合となる

海外で製造された無線機は主に、「462.5MHz~463.0MHz・467.5MHz~468.0MHz」を使用します。この周波数帯は、国内の免許を必要としない無線局の基準範囲を逸脱することとなります。この無線機を使用することで、国内の放送事業用および船上通信用無線に対して、混信や妨害の影響をもたらせる結果となります。

違法無線局の不法三悪

無線を管理している総務省によると「不法市民ラジオ」「不法パーソナル無線」「不法アマチュア無線」を不法三悪と呼んでいて、それぞれが違法な周波数帯を使用していることから、電波法違反として取り締まりを強化しています。

出力が強すぎると不適合となる

海外で製造された無線機は、広い大陸での利用を目的として作られているので、出力が強くより遠くに電波を飛ばすことができます。その無線機を国内で利用すると、電波出力が強すぎて電波法違反となってしまうのです。国内で作られているCB無線機などに、強力なブースター(空中線電力増幅器)を搭載して出力アップの違法改造をするケースも見られますが、これも当然電波法違反となります。

周波数、出力以外でも禁止されている部分の改造

無線機から電波を送受信している箇所は、アンテナ部分となります。このアンテナを電波出力アップの目的で改造した場合も、電波法違反の対象となります。マニアでは、数種類の自作の改造アンテナを利用して通信しているケースも見られますが、立派な電波法違反となるのです。

 

ただ無線機を利用して通信を楽しむだけでも、電波法という法律に基づいて使用しなければ罰則を受けることとなります。中にはまったく違法とは知らずに、無線機を使用している方もいるかも知れません。そんな心配をする必要なく、安心して楽しく無線を使うなら、専門のレンタル業者を利用しましょう。無線専門のレンタル業者なら、電波法に準拠した無線機を紹介してくれます。怪しい無線機を購入して重い罰則を受けるより、適合した無線機をレンタルした方が安心できるのは間違いありません。

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